動物・ペットについて語るブログ

ペット業界20年。業界で経験、学んだことを一人語ろうかと。。

ペット業界に必要な法律のことⅠ・ペットの役割【5】

身体障害者補助犬 

法律で認められている身体障害者補助犬

盲導犬視覚障害者を補助する。

 

聴導犬聴覚障害者を補助する。親友のトレーナーがトイプードルに聴導犬として育てるところをよく見させてもらったが、音に反応して知らせに来るようになった時は、けなげでとても感動した。

 

介助犬肢体不自由者の動作介助を行う。これも親友のトレーナーがドアの開け閉め、車椅子のロックの解除などを教えていた。

 

子供の発達における動物の役割

動物は子供にとってどのような存在か。正直ペットショップでの勤務時、よく小さな子供が動物をおもちゃのように扱ったり、うるさい、汚い、臭いというのを聞くと、苛立ちが込み上げてくる。まぁ子供は正直で仕方がないが、親が注意して欲しい。

 

子供のコミュニケーション能力に動物が影響を与える。幼い頃からペットと生活している子供の方が、人間同士の非言語的コミュニケーション(言葉以外の手段、身振り、表情、姿勢などによる意志の伝達のこと)に優れている。

動物の様子を見て動物の気持ちがわかるようになる

人間に対しても言葉を超えた理解力を身につけていくことが出来る。

 

幼い頃から、ペットと生活していると上記の事だけでなくアレルギー体質にも強くなると言われているが、全ての子供には当てはまらない。

ペットショップではアレルギーがペット購入後に出て仕方が無く返品したいという申し出があるが、基本的には返品は断っている。自分自身で里親を探してもらうなどして対応してもらっているが、アレルギーという理由から返品を受けるお店もあるのではなかろうか。また、返品を断ったせいで犬・猫を捨てるという不幸な動物を増やすことにもなりかねない。

本来なら、ペットを飼う前にアレルギー検査をして欲しいものであるが、そこまで確認しているところは少ないのではないとか考えられる。

 

学校での動物の飼育

子供たちの生命に対する感受性を維持していくことにつながり、動物や人間に対する共感を育てることにもなる。

動物介在教育=アニマル・アシステッド・エディケーション(AAE)

様々な問題を持った子供たちに動物を合わせ、動物と関わる事によって大きな成果を上げている教育現場は多い。

 

 

動物に関わる法律

飼養動物を愛護することも、野生動物を保護することも、そうすることが人間にとって必要。

 

動物愛護管理法の目的

人を愛する心、慈しむ心、平和を愛する心の涵養であり、動物による人への侵害を防止すること

 

先ずは・・・

憲法=最高法規頂点に立ち、最も強い形式的効力をもつ法。

 

法律=国会で審議・議決

 

政令内閣で決定

 

条例都道府県等議決。都道府県・市・町・村等の地方公共団体限られた地域に適用される。

 

条約・協定国会の承認を得た上で、批准という形で国内的に効力が発生する。

 

憲法=国のルール 法律=国民のルール

 

ペット業界で働くと動物に関わる法律を全てではなくとも理解しておく必要がある。動物の法律は大きく二つ。飼養動物に対してと、野生動物に対しての法律。

 

狂犬病予防法年に1回予防注射を受けることが、義務付けられている。

動物病院以外に地域の集会所、駐車場等で予防接種を行なっている場合もある。体調、老犬等で注射を受けられない場合は免除される。詳しくはまたの機会に。

 

ペットショップでは店舗にペット同伴OKはほとんどであるが予防接種の確認まではされていないと考えられるが、店舗内のトリミングサロン、ドッグランではこの狂犬病予防接種の証明がされないと受け付けてくれないのが大半だと考えられる。ただ、現在では日本に狂犬病が無いことがあり100%接種されていないことが現実である。

 

身体障害者補助犬補助犬訓練する事業を行う者身体障害者補助犬使用する者の義務等を定めるもの。

 

愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律=飼料の成分規格・製造の方法・表示の基準の設定。愛玩動物用飼料の安全性の確保を図る為。

 

野生動物に関わる法律=鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律

鳥獣の保護を図るための事業を実施