動物・ペットについて語るブログ

ペット業界20年。業界で経験、学んだことを一人語ろうかと。。

ペット業界に必要な法律のことⅧ・ノイヌ・ノネコ・動物の飼養及び保管に関する基準・狂犬病予防法【12】

愛護動物をみだりに殺したり傷つけたり遺棄した人に対しての罰則。

山等で生まれ育ったノイヌノネコ愛護動物に含まれない

以前人間が管理していた、一時的に所有者がいないだけの野犬野良猫は含まれる

魚類・両生類・昆虫類は含まれない。

 

動物の飼養及び保管に関する基準

家庭動物等の飼養及び保管に関する基準

展示動物の飼養及び保管に関する基準

実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準

産業動物の飼養及び保管に関する基準

動物取扱業者にかかる飼養施設の構造及び動物の管理の方法に関する基準

 

共通基準

飼養をする前に慎重な判断をすること。衝動買いをしないように!!

動物の寿命等も考慮!住宅環境や家族構成も十分考慮して、終生飼養することが可能か確認する。

 

ペットを購入するお客様と接する際、ご年配の方がオウムの購入を検討しており、失礼な話オウムの方が長生きしそうだったので、雑談を交えながらご家族の中で他に可愛がってくれる人はいないか、面倒をみてくれる人はいないか探りをいれて購入して頂いた。

 

動物が本来の習性に基づく生活が出来るようにする→狭いケージで飼育しないかなど。

疾病や負傷した場合には、獣医師の診療を受ける。

飼育頭数は自分が責任を持てる範囲のものとする→第三者からみると判断は難しい時もあるが、猫砂を10袋配達に行った際、2DKぐらいのマンションで猫が10匹ほどいたが、特にキツイ臭いも無く、清潔感を保っていたように思えたので、匹数だけの問題でもないのかなと。

人と動物の共通感染症に関する知識を習得し人への感染防止に努める。 

飼養動物の逸走防止と、万一の逸走時には自らが捜索し、捕獲に努める。

地震、火災等の災害時のために、行政の指導や計画を踏まえた緊急措置を定め、避難に必要な準備をしておく。

もしもの時に、キャリーを用意しておかないと避難所にペットを連れて行くことができない。

 

家庭動物等の飼養及び保管に関する基準 

基準の対象→愛玩動物、伴侶動物(コンパニオンアニマル)として動物を飼養している者。

学校、幼稚園、福祉施設で動物を飼養している者。

 

対象動物→一般家庭で飼養される哺乳類、鳥類、爬虫類

 

犬の場合

屋内での飼育以外では、原則として放し飼いを禁止

訓練された犬は、条件付きで放し飼いを認める。

 

猫の場合

出来るだけ屋内飼養猫の健康と安全を守る。

鳴き声や糞尿の放置で近隣の生活に支障を及ぼさないこと。

特に屋外飼養の場合は、繁殖制限の措置をとること。

 

展示動物の飼養及び保管に関する基準

できる限りその動物にあった生活環境をつくりあげると同時に、動物によって人の生命、身体、財産を侵害し、周辺住民の生活環境を脅かすこと等ないようにしなければならない。

 

狂犬病予防法

日本では、第二次世界大戦敗戦の混乱の中、人と犬の狂犬病が多発し、早急な対応が求められ緊急対応のため制定とともに即日施行 された法律。

日本では狂犬病は撲滅された→多くの世界では発生している。

 

狂犬病が発生した場合の広がりを防止するだけでなく、日本から狂犬病の発生をなくすこと。

狂犬病ウイルスの国内への侵入を未然に防止することも重要な取り組み

 

狂犬病=人と動物の共通感染症全ての温血動物に感受性がある

恒温動物→体温調節能力があり、一定の体温を維持できる。哺乳類・鳥類がこれにあたる。

対象動物=犬、猫、アライグマ、キツネ、スカンク

 

ウシ、ウマ、メンヨウ、ヤギ、ブタ、ニワトリ、アヒルは対象外。

 

飼い犬の申請登録

生後90日を経過した犬→その日から30日以内に市町村長等に申請を行わなければならない。

犬の鑑札が交付→犬に装着

登録は犬の一生に一度→死亡した場合・所在地を変更した場合→届け出なければならない。

飼い主が途中で変わった場合→新しい飼い主が届け出。

 

飼い犬の狂犬病予防注射

予防注射→年1回の実施。

実施→毎年4月1日~6月30日

予防注射済証→市町村長等から注射済票の交付→犬に装着

 

 

狂犬病発生時

狂犬病にかかった犬、疑いのある犬、これらの犬に噛まれた犬を診断、又は死体を検案した獣医師、あるいは所有者は、保健所長への届出の義務がある。

 

上記の犬を隔離することを義務づけ、予防員の許可なく殺処分することを禁止し、その犬が死んだ場合は死体を予防員に引き渡すこと。

 

罰則

検疫を受けず犬、ねこ、アライグマ、キツネ、スカンクを輸出入した場合

狂犬病発生時における届出、隔離の義務に違反した場合

30万円以下の罰金

 

飼い犬の登録を行わなかった場合

飼い犬の狂犬病予防注射を行わなかった場合

狂犬病発生時の行政措置に従わなかった場合

20万円以下の罰金

 

ただ、長年ペット業界に関わっているとよく聞くが、犬の登録、狂犬病予防注射をしていない方は多い、嘘かホントかお客さんの中には動物病院で、室内犬で尚且つ日本に狂犬病はないから予防接種を受ける必要はないと言われたという話を聞くが、こういった場合、トリミングやドックランを断らないといけないルールの為、説得が困難である。よくクレームになっていたが仕方が無い。

法律の話や店のルールを理解して頂き、うまい事話を治めていた。