猫の歴史・基本的な飼育方法・ドッグフードの方が量が多いからといって猫に与えないで!犬と違う栄養素【18】
猫は優秀なハンター!神として崇められている!
和名=イエネコ
学名=フェリス・カトゥス
祖先=リビアヤマネコ ヨーロッパヤマネコではない!
5千年前にエジプトで家畜化されたと言われている。
目的は穀物をネズミから守るためだが日本では、中国から伝えられ家畜化された。
目的は仏教において釈迦が説いた教えを記録した仏教の経典をネズミから守るため。
すべてほぼ完全な肉食。イヌはやや雑食の傾向。
夜行性、夜は狩の時間。
ほぼすべて単独で縄張りをもつ動物だが、ライオンは例外。
プライドとよばれる群れを形成、ボスが変わると前ボスとの間に出来た子供は殺す。
生後1週ほどまでにすでに多数の嗅細胞が生まれた時から発達→母猫の乳首を探すことができる。
フレーメン反応・・口を半分開くような表情。見たら結構面白い。
上顎前歯の上方にあるヤコブソン器官でにおいを探知する。
耳は体温調節の役割をしている。ちなみにウサギも。
耳に毛細血管が多数あり、この血管が収縮・拡張することで体温を調節している
犬はパンティングと呼ばれるあえぎ呼吸で呼吸器粘膜から気化熱を放散し、体温を下げるが猫はほとんどしない。
バランス感覚は最高!平衡感覚器官が優れている
立体的な環境での生活に適応している。
聴覚は優れている=左右の耳を別々に動かし、音の発生源を正確に把握できる。
視力=生後2ヵ月で成ネコと同等になる。眼が開くのは生後約2週間。
人でいうと0.2程度。30m離れていても見つけだすほど動体視力に優れている。
青・緑は認識できるが、赤は認識できないので、派手に着色された人間が見て美味しそうに見えるフードは猫には無意味。本当に健康にいいフードを与えるべき。
明暗や動きを感知する細胞の数は人よりはるかに多いので薄暗がりでの対象の動きをと
らえる能力には優れている。
瞳孔は縦長に収縮・拡張する。犬は円形。
ひげは触毛と呼ばれる重要な感覚器→切ってはいけない!犬はOK。
上唇のひげは最も長く、自分で動かすことができる
獲物の動き・距離の測定。狭いところを通り抜けられるかどうかの判断。
空気の振動も感じ取る。
歯は一生に一度生え変わる。
乳歯=生後2ヵ月までに生える=26本→永久歯=生後4~6ヵ月で生え変わる=30本
イヌは42本 フェレットは36本
切歯は非常に小さく毛づくろい時のクシとして使われる。
指は前に5本。後に4本。犬の場合は一般的に前5本、後4本=うしろにもあったが消滅
爪は湾曲し、獲物を押さえ込むため尖っている。
鋭さを保つためと足音を消すため自由に出し入れできる。犬は出来ない。
爪とぎは生後3~4ヵ月から始まる本能行動である為、止めさせることは不可能。して欲しい又よくする場所に厚い段バールで出来た爪とぎを置くとよい。
個体差にもよるが私が飼っていた猫はどこでも爪とぎをすることなく市販の爪とぎだけでしていた。
マーキング=足裏から分泌物を出して匂いをつけている。好みは分かれるが、猫の足の裏の匂いは結構クセになる。
肉球は誰でも?プニプに感が癖になる!衝撃を和らげるため柔らかく、弾力性がある。
皮膚は厚く、丈夫で、滑り止めになっている。
尾の長さは種類により様々。
日本では江戸時代に長い尾を嫌い。短い固体が多い。
原因は日本で有名な妖怪、猫又にある。
猫は年をとると尾が二つに分かれ妖力を得て人を食う猫又になるという伝説が流行し、
二股の尻尾にならないように尾を切っていた。
20年生きた猫も猫又になるとも聞いたことがある。
発情は交尾排卵動物いわれウサギも同じ。
雌の初回発情は一定の季節に繰り返し発情する季節繁殖動物となるフェレット・シマリス も同じ。
日照時間によってコントロールされているが今日では栄養満点の猫が多く、繁殖季節は、はっきりしていない。
雌猫は犬のように発情出血がない為なかなか発情していることに気づくのが難しい。
ローリング行動、横転を繰り返す。ゆっくりまたは激しく横転。
発情は自分でコントロールできないため、ストレスの原因になることも!繁殖を検討していない場合は手術を薦める。
メリットはストレス軽減。生殖器系の病気の予防。性格が大人しくなる。
デメリットは太りやすくなるといわれるが飼い主がコントロールすれば良い。
猫の社会化
社会化期=生後2週齢~生後8週齢で終了。犬より早く始まり、早く終わる。
犬=生後3週齡前後~12週齢
離乳前から起こるため、積極的に人間によるハンドリングを行う。
何でも子猫のうちから慣らしておくことが大事!
大人になってからでは慣れない。慣れても時間がかかる。
飼育管理
完全室内飼育が理想=家庭動物等の飼育及び保管に関する基準
所有者等は、疾病の感染防止、不慮の事故防止等猫の健康と健全の保持の観点から、屋内飼養に努める。
平面より高さを好む。本棚等高いところに登りことが予想されるため危険なものが無いかチェックする。
日光浴が必要。ほとんどの動物で必要。太陽に含まれるビタミンDが骨の成長に必要。
殺菌効果もある。
爪とぎ板を用意=家の壁、家具を傷つけ防止対策。
個体に合った食器=適当な深さ、安定感。気に入らないと食べない。
おもちゃを用意する=飛びつくなど狩猟本能を満足させるため。
キャリーバッグを用意する=緊急時や外出時に使用。
専用トイレ=飼育頭数より1つ多く用意するとよい。きれい好きで有名。一度排泄した場所ではしないこともある為。
トイレのしつけ=トイレがあればそこで自然に排泄するようになるが例外として保護した猫、トイレを使わない母猫に育てられた子猫はトイレトレーニングが必要なこともあるが、犬ほど困難ではない。
トイレの作り方
安定性のある深めのトイレ。
排泄物を十分にカバーできる量の砂→屋外でしかしない猫の場合は、最初屋外と同じ砂を使用し、市販の製品に慣らす。
あらかじめ排泄物を置く事は逆効果。
食餌
子猫(~1歳)
母乳・猫ミルク、離乳食は生後2~3週齢ではじめ、生後8週齢で完全離乳
子猫は成猫より多くの栄養が必要、必ず子猫用フードを与える。
メーカーにより名称が違う=キトン・パピー・グロース
成猫(1~7歳)
犬とは必要栄養素が異なるため、必ず猫用フードを与える。
タウリン=必須アミノ酸の1つ、キャットフードに配合されている。
タンパク質を構成する栄養素で、体内で合成できないアミノ酸→食餌で摂取。
猫は犬よりも多くのアミノ酸が必要
アラキドン酸=必須脂肪酸の1つ。体内で合成することができない→猫は犬よりも多くの脂肪が必要。
ビタミンA=食餌から摂る。犬はβカロテンからビタミンAに変換することができるが、
猫はできない。
ドッグフードでは上記栄養素が不足し、食べ続けると栄養失調、失明など。
老猫(7歳~)
低カロリー、低脂肪で消化しやすい高齢猫用フードを与える。
猫は便秘になりやすい日々の食欲変化が健康状態の最もわかりやすいバロメーターになる
健康管理
鼻水=呼吸器系疾患。
悪化すると難治性蓄膿症→膿性鼻汁。
抱かれるのを嫌がる=黄色脂肪症(イエローファット)
腹部や胸部にたまった皮下脂肪が酸化して変性し、炎症を起こした状態。
しかし、猫はもともと抱っこされるのを嫌がる事が多いのですぐに決め付ける必要はない。
便秘=犬に比べ多い!高繊維食に切り替える。
体を掻く=ノミの寄生、アレルギー体質が考えられる。
耳を掻く=耳炎。細菌性、真菌性、寄生虫性。耳ダニ(ミミヒゼンダニ)
口臭=歯石の沈着、口内炎。
ワクチン
猫伝染性腹膜炎=ワクチンはない!
一度発病すると死亡率が高い病気。 6ヵ月から3歳の猫に多くみられる。