基本的な犬のしつけ・訓練との違い・健康チェック【17】
基本的な犬のしつけ・訓練との違い
しつけ=飼い主が犬を常にコントロールできるようにし、家庭犬としてのマナーを身につけさせること。
トイレの場所、吠えるべきではないとき、寝床、散歩時に引っ張らない、他の犬、猫など他の動物に友好的に接することが出来る。
たまに大型犬を散歩している女性の方で、犬に引っ張られて右往左往しているところを見かけるが、手を放してしまって交通事故や他の人に被害を加えないかと冷や冷やしてしまう事がある。そうならない為にしつけはとても重要。
訓練=警察犬のように、犬の持つ能力や特性を活かし、犬に特定の分野の作業をさせるために専門的な行動を身につけさせること。
一度知り合いの警察犬のトレーナーさんがシェパードを訓練している所を見せてもらったが、かなり迫力があり圧倒された。
刑事ドラマやお笑い番組でたまに見る犯人に噛み付くやつ。
家庭犬のしつけは、飼い主が直接行うことが基本。
犬は、飼い主やその家族がしつけてこそ意味がある。
トレーナーにしつけを依頼しても一時的に改善はするが、結局飼い主と過ごしていくうちに吠えクセ、抱きつき、噛みクセは戻ることが多い。ペット業界では犬のしつけではなく犬のしつけ方という名称を使うことが多い。
飼い主にあった学習方法の選択
その犬にとって最もやさしい学習の方法を選ぶ。
一昔前までは体罰等で訓練するのが主流だったが、今でも行なわれているし時に必要な場合もあるが、一般的にしつけを行なうのであれば、犬と飼い主が楽しくしつけをした方がメリットは大きいのでこちらを断然薦める。
より簡単に出来るレッスン方法を考える。
高度なしつけ方法の場合、途中で止めるのがほとんどの為、分かりやすく犬の反応が良くなる方法を考えるべき。
プロンプト=補助的な刺激。食べ物やオモチャなど。おやつを使うのはいいと思うが私の場合アンチおやつ派はおもちゃ若しくは普段使っているフードを何粒か使うようにしている。
身体的誘導法=リードを引き寄せる、軽くお尻を押すなど、人が直接誘導する方法。普段のコミュニケーションでどこを触られても、嫌がらないようにしておくことが必要。
ルアー
おやつやオモチャなどを鼻先に持っていき、犬にしてほしい行動をとらせるように、誘導する。最初は、号令をかけずに、行動だけを誘導し、出来るようになってきてから言葉をつけるようにする。少しずつ手やルアーをなくしていき、言葉だけで出来るようにしていく。
犬の反応は、場所や状況が変わると変化する。場所や指示する人が変わっても変化する為様々な場所、人を変えて行なうのも大切。
上記での罰が勧められない理由
犬はすぐに忘れる為タイミングが難しい。
罰を用いることによって不適切な行動が増える事もある
酷い場合、身体的損傷が起こりかねない。
恐怖反応が増強される可能性があり極端に臆病な性格になることも。
攻撃性が増加する可能性がある。
犬が喜んで飼い主の指示に従うようになることが一番。
犬の健康管理・健康チェック
嘔吐をする→犬は嘔吐しやすい、健康体であっても、草を食べて吐いたり、食べ過ぎで吐いたりする。
下痢・便秘→健康な犬は、毎日1、2回の排便が普通
尿に異常がある→尿の色やにおいの変化=腎臓や泌尿器の異常の可能性
苦しそうに呼吸する・咳をする
発熱→犬の体温の平熱は平均38.5度
頭をひどく振る→耳の疾患の可能性
感染症と予防・ワクチンや予防薬
犬ジステンパー
目やに・鼻水・発熱・嘔吐・下痢など
人間の風邪と似たような症状が長く続く呼吸器感染症。
ワクチン未接種の犬、子犬が感染した場合は、死亡するケースが多く見られる。他のウイルスと混合感染すれば致死率がより高くなる。
ペットショップ内での感染に注意が必要。乾燥した咳、粘液性の鼻汁、発熱、食欲不振。
犬パラインフルエンザ感染症
ペットショップ内での感染に注意が必要。元気消失・食欲不振・発熱・粘液性の多量の鼻汁。
犬パルボウイルス感染症
子犬の場合=呼吸困難、心不全による突然死を引き起こす事もある。発熱、食欲不振、嘔吐、脱水、若齢犬ほど死亡率は高くなる。
1~7日間の潜伏期の後、元気消失、食欲不振、下痢、嘔吐、脱水
他感染症に混合して感染すると死亡する事もある。
血尿を伴う肝臓疾患、発熱、ヒトの場合肝臓疾患。
知覚異常、頭痛、発熱、呼吸困難、錯乱、昏睡、最後は呼吸麻痺によって死亡。ほぼ100%。
犬フィラリア症
蚊を媒体とする犬糸状中か犬の心臓また心臓からあふれた場合は肺動脈まで寄生する。
混合ワクチン接種、接種時期は動物病院で相談して決める。