人の名前、肩書きなどなど覚えるのは大変!【2】
世界各国の人達は動物をどのように観てきたか
人の動物に関する考え方は、国や地方や時代によって異なる。
和辻哲郎=による風土説。
砂漠型=(アフリカ・アラビア)生物がほとんど存在しない厳しい環境。動物をはじめ周囲の自然環境を敵対する傾向がある。
牧場型=(ヨーロッパ)ヒツジなどの家畜をコントロールできるので、人間の支配下に置こうとする傾向がある。
モンスーン型=(東アジア)自然の恵みの豊かな環境。植物が盛んに生い茂り、動物も繁栄している。
日本の動物観=ヒンズー教、仏教、ジャイナ教など、古代インドに起源をもつ東洋の宗教に共通してある。霊魂不滅や輪廻転生の思想。
仏教=すべての動物を殺してはいけないという戒律
戒律=仏教において守らなければならない道徳規範や規則のこと。
不殺生戒=生き物を殺してはいけない。
霊魂不滅=肉体は滅びても、霊魂は肉体を離れて存続するという考え方。
輪廻転生=車の車輪のように人の魂は死んだ後も、永遠に形を変えて生き続けるということである。私の愛読本手塚治の火の鳥参照。
四国巡礼のお遍路さん=うえを持ち鈴を鳴らして歩くのは動物を踏みつけないため。
日本の昔話=動物が人に化ける話が多い(鶴の恩返しとか)=人と動物は同格
ここでも手塚治の火の鳥参照。
西洋の昔話は、人が動物なる話は多いが、動物が人になる話はほとんどない
私は昔話に疎いせいか一つも思いつかない。。
西洋文明の基礎である2つの思想
ヘブライ思想=神は人に動物を治めさせた。
(旧約聖書「創世記」より)
神は海の魚と空の鳥と地上のすべての生き物を創った後、神の形に似せて人間を創り「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物すべてを支配せよ」「すべての生きて動くものはあなたたちの食料とするが良い」
ギリシア思想=人は理性的な存在であり、動物より優位にある。
動物は理性がないから人間に利用されるために存在する。自然は動物を人間の為に作った。理性的に優れているものが劣っているものを支配するのが
自然であり、都合がいい。
この2つの動物観を融合=キリスト教神学者=トマス・アクィナス
不完全なものは完全なもののために存在する。
動物機械論
人間が動物を利用することを正当化。
デカルト=動物は自動機械である。
動物には言語がない。言語がないので理性がない。理性がない。思考能力がない。心がない。意識がない。感覚がない。動物は神が作った複雑な機械である。=動物実験をする人にとって良心の呵責を和らげるのに役立った。
動物の救世主現る!!
功利主義的動物観
最大多数の最大幸福が社会の善であるとし、「正しい行為とは、この世に出来るだけ多くの幸福をもたらす行為である」
功利主義=最大多数の最大幸福
幸福=精神的・肉体的な痛みや苦しみの無い状態。
苦しみを受けない権利を主張。
19世紀。動物の権利を主張した思想家
ヘンリー・ソルト=制限された自由を主張。
生命への畏敬
畏敬=崇高なものや偉大な人を、おそれうやまうこと。
フランスの神学者、哲学者、医師でもあるアルベルト・シュヴァイツァー
ルース・ハリソン=ロンドンの主婦
アニマル・マシーン出版
農場動物の悲惨な実情を描いた。
現代の家畜飼育の基礎となる理念。
動物は5つの自由が保障されるべきである。
①飢え・渇きからの自由
②不快からの自由
③苦痛からの自由
④恐怖・抑圧からの自由
⑤自由な行動をとる自由
ピーター・シンガー=動物の解放=オーストラリアの大学教授
トム・レーガン=動物の権利
商業的畜産、科学における動物の利用、スポーツや楽しみの為に動物を利用することに全面的に反対。